VNE事業者について調べてみた!
IPoEインターネットをする際に登場するVNE事業者。
果たしてVNE事業者とは何者なのでしょうか?
分かるようで分からないこの仕組みを調べてみました。
NTTの設備をインターネットに繋げてくれる
VNE事業者はIPoEインターネット用の設備を用意して、①NTT側の回線設備とインターネット接続を実現しています。
図にするとこんな感じ↓
①お家==>NTT(回線設備)==>VNE===>IPoEインターネット!
VNEのおかげでIPoEインターネットが出来ているのですね。
従来のインターネットではVNEは不要
一方、従来のIPv4を利用したPPPoEインターネットではVNEは不要でした。
従来の図はこんな感じ↓
②お家==>NTT(回線設備)==>ISP===>PPPoEインターネット!
今でもPPPoE接続のIPv4インターネットはこの接続でインターネットを実現されています。
しかしIPv4インターネットはアドレスの枯渇という問題に直面します。
IPv4で利用するアドレスの数が足りなくなり、新たな方式であるIPv6を利用したIPoEインターネットを実現する必要が出てきたのです。
IPoE設備をつくるぞ!
IPアドレスの枯渇問題に対応するためIPoEインターネットを実現する必要があります。
しかし従来のIPv4設備はもう使えません。方式が違うので新たな設備を打ってイチから構築する必要があります。
しかし自然にIPoEが普及するにはかなり時間が掛かりそうです。
ISPはNTTほど資金力に余力がないので、一からIPoE用の設備を構築するには時間とお金が必要です。
かといってISP側の設備がないとIPoEインターネットが普及しません。
このままでは日本だけが世界から取り残されてしまいます。
VNEがISPへローミング提供
そこで登場したのがVNE事業と呼ばれるビジネスです。
VNE事業ではNTTと接続するIPoE用の設備を作って、ISPに設備をレンタルしてもらいます。
ISPは設備自体はVNEの借り物だけど、IPoEインターネット接続サービスは自社ブランド名のまま、自社で設備を構築することなく、すぐにカスタマーへ販売できるようになりました。
そういった表向きは従来通りISPが行い、設備の維持・構築はVNEが行う分業体制が新たに構築されたのです。
つまり①の構成はユーザから見ると以下のようになります↓
③家==>NTT(回線設備)==>ISP(設備はVNEからレンタル)===>IPoEインターネット!
こうしてISPは自社の資金で高額な設備を構築する必要がなくなり、ユーザから見れば今まで通り慣れたISPブランドで新たなIPoEインターネット接続が出来るようになったのです。
いかがだったでしょうか。VNEは意外と複雑です。今回説明したのはほんの入り口ですが、少しでも皆さんの理解になれば幸いです。
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